究極のカップラーメン

7年前、初めて世界の過酷なレースと言われる1週間250キロのサハラ(モロッコ)砂漠マラソンにチームで出場しました。
1週間分の食料、衣類、寝袋などを背負い大会が支給するのは、テントと水のみ。最高気温50度以上の中を駆け巡る砂漠レースです。初めての過酷なレースは、人生で体感したことがないことを1週間経験します。

朝晩は冷え、大会側からお水は支給されるのですがお湯はなく、あったかいものを食べたいと思う気持ちが何度も頭をよぎりました。

でも、あの時はお湯の沸かす道具がなくできませんでした。

毎日、毎日ギリギリの中をゴールしていき、自分のことで精一杯でしたが、最終日の朝、すごいことが起こりました。同じテントにいた方から、お湯を沸かす道具を持っていて、麺、具がない温かいラーメンの汁をもらえました。

あの時の感動が今でも忘れられず、麺も具もほとんどなかったのですが、お腹に染み渡る暖かいスープが最高の至福で、1万円払っても飲みたいと思えるほどでした。

この感動を味わえることができるのか?

2021年1月、雪の中洞爺湖を歩いている時、途中休憩で、湖畔沿いでリュックからカップラーメンとお湯をいれた水筒を取り出し、カップラーメンを食べました。

寒い中、自分の足で歩いて、真っ白な洞爺湖を見ながら、食べるカップラーメンが最高に美味しく。

この感動って、サハラマラソンで経験したことと同じと思い出しました。人って、大変なことがあったときの感動はとても記憶に残ると感じていて、この感動を分かち合えたら、どれだけ幸せなんだろうと思いました。

Yukiyanagiに来ていただけましたら、サロモンのウェア上下、靴、手袋はあります。あとはワクワクドキドキの気持ちと食べたいカップラーメンを持って飛び出しましょう!!( ^^ )

川島孝一

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